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ファッションショーに間に合う?たった3ヶ月でロリータファッションのアイテムを20点作った方法とは?

こんにちは^^
レースを愛するロマンティックファッションブランド「Romantine(ロマンティーヌ)」デザイナーのMotoです。

Romantineは、2019年3月に原宿で開催されたファッションショー「Les Clefs d’or Collection(レクレドールコレクション)CITY STAGE #03」に、福岡発のファッションブランドとして初参加させて頂きました。

出展したジャンルは「ロリータファッション」です。

私は4ヶ月後に迫ったファッションショーに向けて、ロリータファッションのワンピース・ブラウス・スカート・パンツ・帽子など、トータルで10ルック、約20点のアイテムを作りました。

縫製経験の無い私が、どのようにして時間の無い中で数多くのアイテムを作ることができたのでしょうか?

▼ファッションショーの様子はこちら
Romantine|ファッションショーモデル

私が取った方法はnutteというクラウドソーシングサービスです。

前回は『お仕事募集』を掲載して広く職人さんを募集するという方法をご紹介しました。
詳しく知りたい方は前回のブログをご覧ください。

自分がデザインしたロリータファッションを作りたい!クラウドソーシングってどんなサービス?

 

今回はその続きで、ファッションショーまでの期日が迫る中で取ったもう一つの依頼方法についてお話ししたいと思います。

その方法とは「ダイレクトメッセージ(DM)」での直接依頼です。

通常の依頼方法は、「お仕事募集」の一覧にお仕事を掲載して、そこにエントリーして頂いた職人さんにお仕事を依頼するといったパターンです。
その場合、お仕事募集の掲載がスタートしてから職人さんがエントリーされるまで、依頼する側は「待ち」の状態になります。

ですが、私の場合は最終納期までもう4ヶ月を切っていましたので、職人さんのエントリーを待っている時間的余裕はほとんどありませんでした。

そのような時間的な成約もありましたのでDMによる直接依頼大作戦を敢行することになりました。

DMを使ってお願いできそうな職人さんに片っ端からお見積りをお願いして、相見積りを取りながら最終的にお願いする職人さんを決めていったのです。

Romantine(ロマンティーヌ)

さて、nutteに登録されている縫製職人の皆様はどのような方たちなのでしょうか?

職人として登録されるためには、nutteの審査に合格する必要があります。
一定のレベルの職人さんでなければお仕事を請け負えないシステムになっているのです。

それはそうですよね。
「お仕事を頼んでみたはいいけれど、全然きれいに仕上がってこなかった。」
というようなことが起こると、nutteでは誰もお仕事を頼まなくなってしまいますからね。
ですので、登録されている職人さんのほとんどが実務経験のある方ばかりです。

それぞれ得意分野や専門分野などもあって、ドレスが得意だったり、帽子が専門だったり、バッグ専門の職人さんもいらっしゃいます。

また、縫製設備についてもプロフィールに登録されています。
特に販売用のアイテム制作を依頼したい企業もたくさんいらっしゃると思いますので、どのような設備で縫製してもらえるのかというのはかなり気になるところだと思います。
そのような企業からもスムーズに依頼が受けられるように、工業用ミシンやロックミシン、すくい縫い用のルイスやメローロックミシンなど、縫製設備についての詳細がプロフィールに記載されています。
依頼する側としては非常にありがたいですね^^

Romantine(ロマンティーヌ)

今回私が職人さんを選ぶ上で特に重要視したものは「実務の年数」と「得意アイテム」です。
制作するアイテムが「ロリータファッション」ということで、レースやフリルなどがたくさんあしらわれているアイテムということもあり、縫製の難易度がかなり高いことはわかっていました。

ロリータファッションの縫製経験のある職人さんに依頼するのが一番理想的だったのですが、やはりニッチなファッションジャンルなだけに、経験のある職人さんはほとんどいらっしゃいませんでした。
ですので、最終的には「レディースファッション」を得意とされている「実務経験が5年以上」の職人さんに絞って選ぶことにしました。

それぞれ職人さんのプロフィールを確認しながら、まずは20名ぐらいの候補の中から、依頼したい順にDMを送ることにしました。
職人さんとのやりとりについても実はいろいろなことがございまして、そちらはまた次回以降のブログでお話させて頂きたいとと思います。

Romantine(ロマンティーヌ)

さて、職人さんとの交渉の結果、無事に何人かの職人さんにアイテム制作を依頼することになりました。
お仕事の依頼が決まりましたので、このタイミングで初めて「お仕事募集」を掲載することになります。
募集から依頼の流れは以下のようになります。

  1. お仕事募集のタイトルに「◯◯様への依頼」とか「◯◯さん指名」といったタイトルをつけて、依頼した職人さんのニックネームを入れて募集をかけます。
  2. お仕事募集を掲載したことを職人さんにDMでお知らせして、その職人さんからのエントリーを待ちます。
  3. 職人さんがお仕事にエントリーしてくれます。
  4. エントリーを承認します。

このような流れを経て、晴れて職人さんへのアイテム制作依頼が確定されます。

今回は納期の都合でDM依頼作戦を決行しましたが、当然メリット・デメリットがあります。

【DM依頼のメリット】
広く募集するよりも早い時間で依頼を確定させることができます。
もちろん広く募集してすぐに数人の応募が入ることもありますが、それはあくまでも職人さんにとって条件が良い場合がほとんどです。
報酬が高いとか、内容が簡単だとか、その他にも得意分野とか大量発注とか、職人さんにとって好条件であればあるほど、早い段階で応募が入る可能性が高くなります。
ですが、基本的には応募が入るまで何日か待つというのが一般的だと思います。
複数の職人さんに同時にDM依頼を送れば、それだけ早く決まる確率が高まります。

【DM依頼のデメリット】
非常に手間がかかります。
職人さん一人ひとりのプロフィールをチェックして、得意分野や経歴、設備、評価などを確認した上で選んでいかなければならないので、お仕事募集の一覧に掲載するよりも労力がかかる方法と言えるかもしれません。

ちなみに、お仕事募集とDM依頼の合せ技も試してみる価値がありそうです。
お仕事募集を掲載した上で、何人かの職人さんにDMを送ってエントリーをお願いするという方法です。
こちらの作戦はまだ試したことはありませんが、スピードを早める効果はかなり期待できそうです。

Romantine(ロマンティーヌ)

さて、DMで依頼したい職人さんが決まったところで、早速DMを送る準備をします。
制作内容やデザイン画、参考写真などをお送りして、まずはアイテムの制作が可能かどうか、もし可能であればどれくらい費用がかかるのか、どれくらいの期間で制作することができるか、などを確認します。

それぞれのお見積りや制作期間などを見比べながら、最終的にどの職人さんに依頼するかを決めていきます。
経歴を重視するか、お見積り金額を重視するか、納期を重視するか、この最終判断もかなり迷うところがあったりします。
今回の場合は、見積り金額よりもファッションショーまでの納期が最優先でしたので、そちらを最重要項目として職人さんを選ばせて頂きました。

制作するアイテム数が20点ほどあったこともあり、このDM作戦にはかなり手間と時間がかかってしまいましたが、手間暇をかけた甲斐もあり約1ヶ月ぐらいで8割近くの依頼を確定させることが出来ました。

どちらの依頼方法も良し悪しがありますので、納期に余裕があるときは通常の募集、余裕がなければDM作戦、といった形で状況に応じて使い分けるのがよいかと思います。

Romantine(ロマンティーヌ)

いかがでしたでしょうか?
DMを送る作業はかなり大変ではありましたが、いろんな職人さんのプロフィールを拝見したり交渉を行うことでかなり勉強にもなりましたので、今となっては良い経験になったかなと思っています。

ぜひ皆さんもご自分でデザインしたお洋服をプロの職人さんに作ってもらってはいかがでしょうか?
出来上がってきたときの喜びは、もしかすると子供の頃にファミコンを買ってもらったときの喜びよりも大きいかもしれませんよ(*^^*)

 

次回は、DM依頼で職人さんからどのような「お見積り」を頂いたのか、ベールに包まれた縫製料金の裏側についてお話ししたいと思います。

最後までお読み頂きましてありがとうございました。
次回もどうぞお楽しみに!(*´∀`*)♪

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